診療内容

花粉症 hay fever, pollinosis
アレルギー性結膜炎 allergic conjunctivitis
花粉症、つらいですよね。
①何科にかかったら、いいのでしょうか?
くしゃみ・鼻づまりがひどいから、耳鼻咽喉科?
目がかゆいから、眼科?
子供だから、小児科?
他の病気をもっているから、内科?
豊洲やまもと眼科では、内服の抗アレルギー薬も処方できます。
幼児や学童への点眼薬や内服薬の処方も可能です。
ご希望あれば、点鼻薬の処方も可能です。
☆眼科でしかできない花粉症の治療
・目のかゆみがひどい方への、ステロイド点眼液処方
眼科以外でも処方することはできます。
しかし、ステロイド点眼液は、眼圧をあげる可能性があります。
漫然と使っていて、緑内障になってしまったら、大変です。
特に、子供は上がりやすいため、ステロイド点眼液を長期に使用するときには、眼科での眼圧チェックが不可欠なのです。
また、ステロイド点眼液を使うと、角膜の病気が悪くなることもあります。しっかりと眼科的診断をしてからでないと、通常は怖くて使えません。
・抗ヒスタミン薬が安全に使えるか、チェックできる
花粉症では、抗ヒスタミン薬を使うことが多いです。
抗ヒスタミン薬の一部(第1世代とゼスラン)には抗コリン作用をもっています。
http://kanri.nkdesk.com/hifuka/hisu1.php
原発閉塞隅角の人が、抗コリン作用をもっている薬を使うと、瞳孔ブロックを生じて、緑内障発作を起こすことがあります。緑内障発作は数日放置すれば、失明することもあります。
緑内障発作を起こしそうな人は、眼科でレーザー手術などを勧められることが多いので、眼科に通っている方はあまり心配がないのですが、眼科に一度もかかったことがない方ですと心配です。
このようなリスクをお持ちの方は、100人に1〜2人いらっしゃいます。
全員が眼科にかかるというのは、現実的には難しいです。
一般的には、「若いとき目の良かった中年以降の女性」です。
当てはまる方は、一度眼科でチェックをしてみてください。
現在、第1世代のお薬はあまり使うことはないのですが、色々な条件が重なった場合、使用を検討した方がいい場合があります。
実は、抗ヒスタミン薬以外でも、抗コリン作用をもっている薬剤はたくさんあります。
あの有名な風邪薬も使えません。詳しくはリンクを
http://www.okusuri110.com/kinki/shipeikin/shipeikin_01.html
②いつから、治療した方がいいの?
花粉飛散の2週間前ほどから、はじめる「初期療法」が効果的です。
「初期療法」とは、花粉飛散予測のおよそ2週間ほど前から、予防に適したお薬を始める方法です。
「初期療法」によって、1)症状が出る時期を遅らせ、2)シーズン中のつらい症状を軽くし、3)症状の終了を早める効果があります。
「初期療法」で症状が軽くなるとはいえ、シーズン中に薬をやめて、しまうと症状がひどくなることがありますので、ご注意ください。
おすすめは開始時期は、例年はバレンタインデーの時期と言われていますが、早まる場合もあります。
医師に相談していただくと良いと思います。
また、1月後半は、眼科が空いている時期でもあります。
2月後半からは混むこと事が多いので、空いている時期に受診していただくと助かります。
③市販薬と処方薬の違い
違いが大きいのは、強さと新しさと値段です。
市販薬で十分な方も多いと思います。
医療機関にかかる時間もなくて、症状が軽い方は市販薬を試すのもよいかと思います。